レントゲンのお話あれこれ



1.放射線マークについて

病院の中などを歩いていると、レントゲン室の前などの扉に、黄色地に赤い三つ葉マークを見かけることがあります。これは、放射能及び放射線に対する注意を促すためのもので、放射線マークと呼ばれています。
 原子核からα線、β線、γ線が飛び出す様子を表現したデザインで、3つの葉っぱはそれぞれα線、β線、γ線を表しています。オリジナルは昭和21 (1946)年、アメリカのカリフォルニア大学バークレイ放射線研究所で考案されました。その後、国際原子力機関(IAEA)がこのマークを電離放射線のシンボルとして定めたので、国際標準化機構(ISO)の基準として登録されたという歴史があります。したがって、このマークはISOに加盟している各国で採用されています。
 わが国でも、この「三つ葉マーク」を日本工業規格(JIS)により放射能標識の形状と定め、放射線発生装置及び放射性物質を使用する場所では、掲示が義務づけられています。なお、「三つ葉マーク」の形、割合、色は図に示すように明確に規定されています。





  一般病院では、放射能を取り扱っているところは少ないので、X線室やCT室の扉に左図のような「放射線管理区域」のマークが貼ってあります。これも、注意を促す目的であり、白地に黒く縁取られた黄色の三角形のデザインです。 
  「医療法施行規則 第30条の16に定められている通り、病院又は診療所の管理者は管理区域にその旨を示す標識を付さなければなりません。」



  また、患者さまに対して次のような注意事項を掲示することが定められています。
  「医療法施行規則 第30条の13に定められている通り、病院又は診療所の管理者は、目につきやすい場所に放射線障害の防止に必要な注意事項を掲示しなければなりません。」