レントゲンのお話あれこれ



6、放射線被曝の線量限度について

 医療による放射線被曝に線量限度はありません。なぜなら、医療の場合、放射線の危険性をはるかに上回る利益を得られると考えられるからです。

 放射線従事者に対しては、線量限度がICRP1990年勧告に基づき定められています。その概要は、実効線量で1年間50msv、連続した5年間で100msv、一般公衆には1年で1msvなどがあります。
1999年に起きた東海村臨界事故では、作業員3名は推定1sv以上(年間許容量の20倍以上)の多量の放射線を浴び、3名の内、2名は死亡されています。また、臨界を収束させるための作業を行った関係者7人が年間許容線量を越える被曝をし、事故の内容を十分知らされずに、被曝した作業員を搬送すべく駆け付けた救急隊員3人の2次被曝が起っています。さらに周辺住民への中性子線等の被曝も起っています。
 
 ちなみに、巽病院のスタッフの被曝量は撮影装置や撮影時の状態で大きく変わり、一概には言えませんが、年間0〜10msv以下の被曝量です。