レントゲンのお話あれこれ




4、危険度について

 エックス線検査での危険度(リスク)は、年齢、エックス線の量、及び検査した身体の部位などによって大きく異なり、エックス線検査を受けた人の危険度をすぐに評価することができません。

 X線の被曝により発ガンの可能性があることは周知の事実です。しかしながら、医療で使用されるX線の量は微量であり、発ガンの可能性は極めて低いとされています。
 X線以外にも、日常生活の中にはタバコやお酒など健康を害する要因となるものがたくさんあり、平均的な危険度は公衆の集団を想定し、統計上の計算により日数にして比較すると下図のようになります。例えば、タバコの場合、一日20本吸う人は全く吸わない人に比べて、寿命が2250日短くなることを表しています。
  X線検査によるリスクはかなり低いことがお分かりいただけると思います。わずかの危険を避けたために病気の発見が遅れ、そのために命を失うことになるかもしれず、残念な結果を招く場合もあります。

 あくまでも、必要な検査は受けるべきです。しかし、わずかながらでも放射線被曝という不利益がある以上、無駄な検査は避けなければなりません。検査の際には医師に検査の必要性・正当性の説明を聞き、十分納得された上で、私たち診療放射線技師による最適なX線検査を受けて下さい。
 撮影を担当する放射線技師は患者さまの被曝を極力少なくするなどの努力をしています。照射範囲を撮影目的部位に絞り、子供さんや痩せた方、小柄な方には照射量をできるだけ少なくしています。また、防護にも努めています。ですから安心してX線検査を受けて下さい。